第一話
再始動されたる練馬
二十一世紀のドラえもんたちはそのことを知ることもなく復興した練馬で何事もない毎日を送っていた。
のび太のパパはスネ夫の懇意により骨川不動産の部長へと転職していた。
そして、学校も元通りとなりのび太たちの先生も復職していた。
空き地の支配者こと神成さんも元の勢いを取り戻していた。
一つ違うことと言えば、安雄とはる夫が矢部小路の手によりいまだに入院していることだけである。
さて、物語はここから始まる。
僕もこうしてどら焼きを平和に食べられる。あの四ヶ月前が嘘みたいだよ。」
今の状況は外は晴天で小鳥が飛び交っている。
ドラえもんは御用達の店の甘い屋のどら焼きを食べながらほほえんでいる。
しかし、彼のどら焼きタイムとはいつも突然に破壊されてしまうのである。
ブツンッ
突然、ドラえもんが出しておいたタイムテレビがついた。
セワシ「ドラえもおおおおおおおおおおんっ!!未来が大変だよおおおおおおお!」
セワシがいきなり叫びだした。
ドラえもん「ごぼっ、ぐほっ。セ、セワシくん一体どうしたの?」
セワシ「いや、政府の人がね、
『ドラミちゃんの性格を二十二世紀の技術化学省の威信にかけて必ずやもとどうりにして見せます。』
っていきなり家に上がり込んで言ってきたからドラミちゃんを修理に出したんだ。」
家に上がり込むとは、役人としてどうなんだか……
セワシ「それで修理に出したまでは良かったんだ。でも、確かにあのある意味最強な性格は直ったんだけど、
危険な性格になっちゃたんだよおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
セワシは今にも泣き出しそうな声で叫んだ。
ドラえもん「どんな性格になったんだい?」
あえて冷静な声で聞くドラえもん。
セワシ「うう、実は僕が何か悪いことをすると、ジャンボガンや五百馬力の力で
『お仕置きよ』
とか言って無差別に攻撃をしてくるんだよ!
しかも、技術科学省は技術科学省で、
『我々も万能ではない。代わりにボディを君の好きなメイドにしといたよ。』
とか言うんだよお!確かに僕はその趣味に走っているけど……。」
ドラえもん「セワシくん、大人になったね。」
ドラえもんは温かい目でセワシを見ながら言った。
ドラえもん「で、まさか用件がこれだけじゃあ無いよね?当然。」
セワシ「そうなんだゴヘッ」
セワシは何者かにはじき飛ばされあっさり気絶してしまった。
ドラミ「お兄ちゃん!大変なのよおおおおおおおお!
鉄面党って言う奴らが私たち全てのロボットと人類に戦争を仕掛けてきたのよおお!」
ドラえもん「な、なんだってーーーーーーっ!?」
ドラミ「でも、攻撃開始は一ヶ月後に練馬からだって。
どうすればいいのおおおおおおおおおっ!?」
ドラミの性格は確かに変わったようだが、
上のようなセリフをジャンボガン片手に笑いながら言っても説得力はない。
ドラえもん「ドラミ、急いでこっちへ来るんだ。
そしてのび太君たちと打ち合わせをしよう!」
ドラミ「わかったわ!
後一時間後に行くわね。ちょっとセワシさんにお仕置きをしてから来るから。」
セワシ「ちょま、ドラミ本当にごめんなさぎゃああああああああああああああああああっ!?」
ブツンッ
こうして惨劇を伝えることはなくタイムテレビはもう一度物言わぬテレビへと変わった。
ドラえもん「セワシくん、ご愁傷様。」
なら助けに行けよ!
場所を変えて、出木杉の家からである。
出木杉「ええ〜と、空中戦艦はこうすればもっと性能が飛躍するのか。ふんふん……。」
どうやら、危ないお勉強の真っ最中のようだ。
しかし、今日は彼の邪魔をする人物が訪れるのであった。
コンコン
出木杉「どうぞ。」
出木杉英長「では、お言葉に甘えて。」
悪役の登場、あっさりすぎである。
出木杉「あなたは誰ですか?また母さんが勝手に上げちゃったんですね。こまったなあ。」
いつも勝手に他人をあげとんのかい!
出木杉英長「ふむ、私の名は出木杉英長。
君に恨みを持ち、また未来世界の新たなる秩序となる男だ。」
何も危害を加えようとせずに平然と自分の自己紹介をやってのける。
余裕顔で。
出木杉「何故僕が恨まれてしまうのかわかりませ…」
出木杉は相手の顔を確認しようと振り返ったとき全ての言葉が止まった。
目の前には自分と同じ顔の人間がいるからだ。
出木杉「あなたは一体?」
出木杉英長「さっき言ったとおりだ。
正確に言えばクローン人間、今は無きバイオENによって作り出されたな。」
出木杉「何が目的なんだ?」
出木杉英長「それもさっき言ったとおりだ。
私は二十二世紀での一ヶ月後この世界を相手に戦争を始める。
人間への復讐だ。我々に生きる道を許さなかった。
そして君への復讐、と言っても今殺してしまえば終わってしまう。
だが私はそんな紳士的ではない事はやりたくはない。
そこで、一ヶ月後の二十二世紀の未来、
仲間や兵器をいくら連れてきてもいいから二十二世紀で決着をつけようではないか。
私は今日はここでさよならさせていただく。しかし、覚えておくことだ。
もし君が来ないのであれば二十二世紀は無くなると言うことを。
それではさらば!」
ビュオオオオオオオオオオオ バッ
出木杉英長は言いたいことだけを言うと光に包まれて去っていった…
出木杉「一体やつは何者なんだ?」
先の情報によりドラえもんとのび太、出木杉によりこのことがススキヶ原中に伝えられ、
この体育館へみんなが集まった。
ドラえもん「先ほどお伝えしました情報のとおり、
鉄面党という組織が僕たちの祖先が住む未来を破壊しようとしています。
そこで僕たちは未来防衛作戦「ウィッチクラフト作戦」を立案しました。
この作戦の具体的な内容は、
一、出木杉天才・英才両人より設計してもらった兵器を建造する。
二、ススキヶ原住民全てが参加する。
三、兵器の中での超兵器の建造もする。
となっています。何か質問は?」
誰も何も言わない。覚悟は出来ているようだ。
突然一人が立ち上がり、
矢部小路「我々の祖先に我々の力を貸すぞー!」
と言ったのを始まりにどんどん士気が高くなっていった。
そして、
ドラえもん「諸君、未来を救おうとするススキヶ原住人諸君。
君たちは未来を守るために何をのぞむ?
泥沼のような説得か?
熱き戦争か?」
『戦争! 戦争! 戦争!』
体育館を揺さぶるほどの戦争コールが巻き起こる。
ドラえもん「ならば戦争だ。
我々は未来のために戦い抜く!
鉄面党に我々の底力を思い知らせる!
では、総員準備を始めよ!」
2「リーダー、何故わざわざ敵を待つんです。
ぱっぱと終わらせた方がいいんじゃ?」
クローンで2と呼ばれていた者が意見を出す。
出木杉英長「用意も出来ていない敵をたたいたって勝利したとは思えない。
しかし!準備が万端となった敵をたたいて勝利するのは本当の勝利の味を占められる。
しかも、彼らも少しは抵抗してくれそうじゃあないか。」
リーダーの度肝を抜かれる発言に2は驚いたがすぐさま反論した。
2「しかし、負けでもしたら我々の復讐はどうなるんです。」
そのほかの者も賛同し、
『やはり、今叩いた方がよいのでは?』
と英長を除く全てのクローンがそろえていった。
出木杉英長「諸君、今更何を恐れることがある。
我々は新たなる世界の創造者となるのだ。
ならば今存在する者たちに少しでも時間を与えようではないか。
新たなる世界はもうすぐそこだ、少しぐらい時間が延びたところで崩れることはない。
ああ、私には美しい世界が見える。
私はこの作戦と共に生きこの作戦と共に死ぬ。
この作戦を否定する者に新たなる世界の創造者たる資格はない!」
4「なあ、ジャイアン○ロボのパクリじゃないのか?」
5「そうだよなあ。」
彼の目は4と5に向きにらみつけていた。
『すいません。』
出木杉英長「まあ、いい。エマニエル=ブリッツ=ガンレイ、第一戦闘は全ておまえに任せる。」
エマニエル=ブリッツ=ガンレイと呼ばれた男は、
エマニエル「は、十一と呼ばれたこの私エマニエル=ブリッツ=ガンレイ、
我が愛機『シルバーフェニックス』
にて奴らを撃滅させて見せましょう。」
ドラえもん「ススキヶ原未来防衛作戦「ウィッチクラフト」発動!
空中機動艦隊全艦、
旗艦超巨大空中航空戦艦『信濃』
に続け!」
ススキヶ原上空には空を覆い尽くさんばかりの空中の戦艦のよう物がたくさん浮いていた。
しかし、それらをも凌駕するほどの超巨大な航空戦艦が浮いていた。
ドラえもん「全艦未来へとワープ開始!
作戦状況を開始せよ!」
こうして、ドラえもんたちと鉄面党との全面対決の幕が切って落とされたのであった。
次の方よろしくおねがいします。